最近はnoteの隆盛で個人メディア発信が新しい角を曲がりつつあるような気がします。
そんな中、大手メディアは何を目指すのか、日経電子版とYAHOO!ニュースの対談を聞いてきました。頑固職人な日経とシステム思考のヤフー
日経さんの主張は、「仕事」の領域が自分たちのポジショニング。
まずはここをしっかり固める。
ヤフーなど外部へのコンテンツ提供といった連携は、「仕事」の領域を固めてから、
その時の状況に応じて考えるかもしれない…とのこと。
<新聞はアスリートなんだ、それこそが価値なんだ>という強いこだわりを感じました。
一方ヤフーさんは、<伝えることを通じて社会課題解決へのアクションを生み出す>というビジョンで
コンテンツを作れるパートナー企業と協調して皆が利を得つつ、
社会課題解決に向けたアクションを実現するエコシステムを作りたいという未来思考。
システム思考っぽいなー…。
代替ご想像がつくでしょうが、私はヤフーに共感し、日経さんに首をかしげること仕切り。。。
結局何がしたいの?
日経さんの戦略は「今取る戦略」としては妥当かもしれないけど、
少子高齢が進み新聞購買層が減少するという問題への解決にはなっていないと思うんですよね。
結局既存のパイを紙⇒電子に移行しているにすぎないような。
その点、ヤフーはエコシステム(新しいビジネスモデル)を作ろうとしているから
アプローチはわかりやすかったんですけどね。
日経さんの、自分たちの提供する世界観に誇りを持つ姿勢は素敵だと思うけれど、
それに価値を見出してフィーを払うビジネスマンはこれからもっと減っていくんじゃないでしょうか。
そうすると、限られた「日経の世界観と合致するビジネスマン」向けの高価格帯サービスになっていくのかな。。。
はて、そうなったとき、今なんとなく日経読んでる層は切り捨てられてどうなるんだろう。
ビッグプラットフォーマー(AMAZONやFacebook)に取り込まれるのか、ヤフーのエコシステムに行くのか。
個人的に日経さんに期待するもの
日経が大事にしたい顧客以外にも、ライト日経層みたいなターゲッティングでコンテンツを作成してほしいな…と思いました。
日経が「日本のビジネスマンが皆読む常識」というコンテキストから
「ハイエンドビジネスマンだけが関わる高価値サービス」にシフトしたら
色々な格差がスパイラルで深まっていくような気がします。
というわけで、自分たちの顧客を育てるつもりで、日本のビジネスマンのスキル底上げを目指してもらえたら素敵だなと思います。